中辺路町のみどころと施設
中辺路町のみどころ一願時(正式名 福巌寺)


 清姫の墓近くから北ヘ、西谷川にそって2kmほど行くと福巌寺(一願寺)があります。

 この境内に、「一つの願いを必ず叶えてくれる」という地蔵尊が祀られていることから「一願寺」と呼称されています。

このお地蔵さんは、文政六年(一八二三)、八十三歳で亡くなった第六世住職、鉄凌道桟和尚をまつったものと言われ、地元では、「一願地蔵」や、「からし地蔵」と呼んでいます。

 自らの臨終を悟った和尚が、死の三日前、村人一同を集めて別れのあいさつをし「わしの死後、地蔵をつくって人通りの多いところへまつってほしい。まつってくれれば、一人に一願は必ず叶えて進ぜよう」と約束。

 「ながながと如来のまねも今日限り」

との辞世の句を残し、本堂で坐死したといいます。
 和尚が好んだと言われる、からしとお酒を供えれば、願い事が一つ必ず叶うといわれ、「からし地蔵」とも呼ばれているようです。
地元だけでなく、遠方からも多くの信仰者を集めています

一願寺地蔵
一願寺地蔵

一願寺の石段
石段
一願寺の参拝風景
参拝風景

福巌寺沿革
 禅宗で臨済宗妙心寺派。
 万治以前当字、菴ノ尾に福徳菴という菴寺があり、又、真砂に漬入山萬福寺があったが大水害で流失(年号不詳)。寛文二年、福徳菴と萬福寺が合併しました。
 海蔵寺第五世桃源大和尚を開山にお迎えし、寺号を雪峰山福巌寺と改め西谷と真砂のご先祖と清姫一族の菩提を弔うため建立されました。

 




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