※名瀬市・龍郷町ページ共通


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◆田雲(たぐも)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「赤木名」(昭和28.12)を使用したものである

所在:奄美市名瀬崎原(さきばる)字田雲原/龍郷町戸口(とぐち)字音ノ水
地形図:名瀬東部/名瀬東部
形態:海岸の河口に家屋が集まる
離村の背景:災害(のち1世帯現住)
標高:数m
訪問:2010年1月

 

 旧名瀬市と龍郷町の境界、田雲川の河口にある。現在の崎原漁港の付近。
 現地には名瀬側と龍郷側にそれぞれ1軒ずつの家屋があるが(後述)、最近の地図には記載がない。全体的に平地に乏しく、また海に面しているためか荒寥としている。港は地元の漁船が利用する小規模なもの。
 港に来ていた方の話では、かつては名瀬側に3軒、龍郷側に4軒があったそう(別の方の話では、併せて10軒以上)。台風による甚大な被害により全戸が転出。名瀬が多いが龍郷町戸口(とぐち)に転出した家もある。漁撈(イセエビなど)のほか、自給用の田や畑があり、畑では芋や野菜を栽培していた。畑は田雲川沿いに、田は名瀬・龍郷境界の谷にあった。現在はかつての住民が7、8年前に名瀬より戻り、名瀬側に暮らしている。龍郷側の家屋は人家ではなく、近年になって建てられた別荘。
 なお崎原小学校・中学校のウェブサイトによると、台風は昭和36年の18号(第2室戸台風)で、全戸が名瀬市街地に転出したとある。

 


写真 龍郷側より名瀬方面を望む(山裾に家屋が集まっていた)

 

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