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◆黒仁田(くろにた)

在:日之影町見立(みたて)
地形図:見立
/三田井
形態:谷沿いに家屋が集まる
標高:?
訪問:―

 

 大字見立の北部、日之影川支流の見立谷沿いにある。夕ヶ鶴(ゆうがつる)地区の上流。
 町史によると、大正7年より延岡営林署の官行斫伐所が設けられ、国有林での伐採と製板事業が行われたとのこと。一時経営が困難になったが、大正11年頃から再開。従業員は事務員6名、職工・山師55名であった。またマツ・ヒノキ・スギを育苗し、伐採跡地の造林事業も行った。昭和8年に事業が終了し、残務処理や伐採地の造林関係者の一部が残留。他は水無平に設けられた高千穂営林署の製品事業所に移転したり、他に職を求めて転出していった。
 製板工場の動力は水車であったため、水量の少ない時期は動力が得られず休業することもあったが、雨の多い時期はガス灯を灯し夜間も稼働した。製品は黒仁田からトロッコ軌道により日之影まで運ばれ、陸路や五ヶ瀬川での筏下りで東海(とうみ)港へ運ばれた。
 
昭和20年頃の概略図には、緒方氏・飯干氏・緒方氏・河野氏・矢野氏の5戸が記されている(いずれも林業)。

 

 

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