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◆川中(かわなか)

所在:綾町南俣(みなみまた)
地形図:大森岳/須木
形態:川沿いから山中にかけて家屋や施設が集まる
標高:約170〜m
訪問:2024年1月

 

 大字南俣の西部、本庄(ほんじょう)川(綾南川)沿いにある。
 最近の地形図にも地名が記され、右岸に3箇所の建物、左岸に川中神社が見られる。
 現在は右岸で「川中キャンプ村」が営業中。また川中神社への道のりもよく整備され、参拝者も少なくないことが窺える。
 川中神社の説明板によると、養老2(718)年に明久なる者が開基したと伝わるとのこと。阿弥陀如来を祀る。如来像は県指定の有形文化財、
堂宇は町指定の有形文化財。
 また社殿の前は「西光寺跡」とあり、堂宇には少彦名命・中山祇命・保気食命・大己貴命・大山祇命が祀られている。
 左岸一帯は遊歩道になっており、案内板によると当地の上流側には製材所とそれに付属する事務所や住宅があったとのこと。製材所では昭和の初めに7、8人が従事し、枕木等を製造し全国に出荷していたという。廃止は昭和26年頃とみられている。また製材所の近くには教育施設(家庭教育所)があり、3、40人ほどが教育を受けていた。
 ほかにも木材の運搬に用いたインクラインの跡や、トロッコの軌道跡が残る。軌道は多古羅から町内の貯木場(現在の「てるはドーム」がある場所)までを結び、昭和4年に敷設工事開始、同43年廃止。
 なお現在のキャンプ場があった平坦部や、橋を渡ってすぐ左にある平坦部については、製材所との関連は不明。

 昭和22年の航空写真では残存する建物が点々と確認できるが、同40年のものでは神社などごく僅かとなっている。

 


写真1 キャンプ場

写真2 キャンプ場付近の石塔群。左は「大山積命」、ほか2基は「大山神」

写真3 散策地図

写真4 キャンプ場対岸の平坦地

写真5 何かの跡?

写真6 建物跡

写真7 写真4にて。小さな平坦地

写真8 写真4にて。石積み

写真9 炭焼き窯跡

写真10 軌道跡の橋

写真11 写真10付近の住宅跡

写真12 インクライン跡

写真13 石仏

写真14 旧参道

写真15 参道と並木

写真16 神社付近の家屋

写真17 墓地(中馬氏の名が見られる)

写真18 西光寺跡の堂宇

写真19 神社社殿

写真20 製材所跡の説明板

写真21 製材所跡

写真22 同。煙突

写真23 同。水槽

写真24 住宅跡

写真25 住宅跡の遺構

写真26 住宅跡

写真27 住宅跡

写真28 住宅跡

写真29 住宅跡

 

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