◆尾ヶ篠(おがしの)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「耶馬溪」(昭和22.1)を使用したものである
所在:中津市耶馬溪町柿坂(やばけいまちかきさか)
地形図:耶馬溪東部/耶馬溪
形態:川沿いに家屋が集まる
標高:約140m?(水面は約160m)
訪問:2023年11月
大字柿坂の仲部、山移(やまうつり)川右岸付近にある。現在は耶馬溪ダムの人造湖(耶馬溪湖)に水没。
文献『湖底のふるさと』によると、離村前8戸30人。ダムサイトの「顕彰之碑」によると、移転者は福山・池田・尾川・北山・萬代・尾橋・中島の各氏。 宅地は完全に水没しているが、一部が集落跡を望む県道沿いに移転し数世帯が現住。移転地から東にやや離れた場所には何かの社があるが、当地から移されたものか(写真4)。
以下はダムサイトの「耶馬渓ダム建設の歩み」より。
昭和45.5 |
調査事務所設置 |
昭和49.2 |
基本計画告示 |
昭和51.3 |
基本協定締結 |
昭和52.3 |
補償基準妥結 |
昭和53.2 |
本体工事着工 |
昭和56.3 |
本体コンクリート打設開始 |
昭和57.4 |
発電所工事着工 |
昭和58.12 |
本体コンクリート打設完了 |
昭和59.3 |
湛水開始 |
昭和60.3 |
完成 |
町史によると、耶馬溪ダムによる水没面積は田2,450ha、畑300a、宅地420a、墓地10a。刊行時点(昭和50年)では昭和53年度の完成を予定していた。
なお小字一覧において、柿坂に「尾ヶ篠」もしくはそれに類する名称は見られない。
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