◆小中尾(こなかお)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「犬飼」(昭和23.11)を使用したものである
所在:大分市河原内(かわらうち)
地形図:野津原/犬飼
形態:山中に家屋が集まる
標高:約350m
訪問:2023年11月
大字河原内の南西部、河原内川の右岸支流の上流部にある。犬飼町【現・豊後大野市】栗ヶ畑(くりがはた)との境界にも近い。
訪問は市境を走る林道(小中尾線)より。林道から下るとすぐに何かの石碑があるが、正面から倒れておりその趣旨は不明。発起人および世話人は橋本氏もしくは〓本氏・〓本氏(※)。1970年代の航空写真では2、3箇所にまとまって家屋群が見られ、それぞれで屋敷跡が見られた。尾根の先端は墓地で、ここで見られた姓も碑の発起人と同様であった。
「角川」によると、当地は近世に存在した大分郡小中尾村。中無礼(なかむれ)村の枝村。明治8年中無礼村・杢代村・石塚村等9箇村と合併し河原内村(のち大分市)となる。文化10(1813)年12戸57人。鎮守は八幡の小祠。
※ 〓は橋の異体字2種類。「𣘺」および「𣘺」の右下の「口」が「ム」
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