◆栃谷(とちだに)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「北川」(昭和28.11)を使用したものである
所在:香美市物部町別府(ものべちょうべふ)
地形図:北川/北川
形態:谷沿いの斜面に家屋が少数集まる
標高:約800m
訪問:2008年9月
高知と徳島の県境、四ツ足(よつあし)峠付近の谷川沿いにある。古い地図では1軒の建物が見られる。現在の四足峠トンネルが開通するまでは、この峠の山道が国道だった。
トンネルの高知側の入口のすぐそばには登り口がある。これを登り3つめの谷より上流を遡ると、やがて道沿いに石垣が見ることができる(写真1・2)。この敷地には何かの穴や遺構が残されているが、屋敷跡かどうかは分からない。壜や瀬戸物のかけらが見られるため、何かしらの建物はあったのだろう。
地元の方の話では、かつては2軒。農林業をしてくらしていたが、終戦のころくらいに村内の別府地内へ降りていった。ここに住んでいた方の子供が現在60歳くらいだという。
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