◆右穴ヶ浴(うながえき)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「鹿野」(昭和22.2)を使用したものである
所在:岩国市錦町広瀬(にしきまちひろせ) 地形図:周防須万/鹿野 形態:山中に家屋が集まる 標高:約400m 訪問:2019年8月
大字広瀬の南部、錦(にしき)川左岸側の山中にある。 現地には車道が通じ、訪問は容易。現地では数箇所の屋敷跡と寺院跡(明専寺)を確認。寺院跡には2基の碑が置かれている(写真12・13)。このうち寺院跡を示す碑には、門徒として藤村家1戸が記されている。 なお最近の地形図では集落の西200mほどの尾根上に神社の記号が記されているが、それらしいものは確認できず。 町史によると、昭和60年3戸8人。また同書が引用する「郡中大略」(安政2〔1855〕年)によると、「右長浴」の表記で当時の戸数は21戸。 資料『錦町風土記』によると、昭和40年3月末12戸55人。『広瀬町誌』によると、昭和27年12月15戸90人。