◆日尾(ひお)
※ この地図は、内務省地理調査所発行の1/50,000地形図「萩」(昭和15)を使用したものである
所在:長門市三隅上(みすみかみ)
地形図:三隅中/萩
形態:谷沿いの一軒家?
標高:約220m?
訪問:2023年1月
大字上の北部、追分川(三隅川支流)の上流部(日尾川)にある。
資料『ふるさと文化 美須美』によると、昭和初期まで田原家が居住。美祢市に転出したとのこと。蘇我氏ゆかりの人物が住み着いたとも、また源範頼の重臣当麻三郎の家臣が住み着いたともいわれる。藤原秀郷を祀る神社があって、昭和初期まで近郷からの参詣者が多かった。毎年の例祭には萩の飯井(いい)から供物が運ばれていたが、田原家が転出した後も続けられたといわれている。
旧版地形図に従い、谷の合流部付近を重点的に探索。屋敷跡の特定には至らなかったが、複数の陶片や炭焼き窯の跡が見られる辺りに住居があったと思われる。神社跡は不明。
なお読みは「角川」の小字一覧に拠った。「日尾」のほか、「奥日尾」といった小字名も見られる。
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