◆滝谷(たきだに)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「若櫻」(昭和28.12)を使用したものである
所在:八頭町妻鹿野(めがの)
地形図:若桜/若桜
形態:川沿いに家屋が集まる
離村の背景:移転事業
標高:約450m
訪問:2010年11月
町の東南部、細見(ほそみ)川沿いにある。
集落付近の道路脇には「はっとうちょうのむかしがたり」と題した案内板がある。文中に「ここ妻鹿野むら滝谷には…」「この辺一帯は「滝谷」といいますが…」「滝谷村の行商が…」という記述があり、ここが滝谷であることが分かる。車道に近い場所で、いくつかの屋敷跡を確認。小規模の墓地が集落内に多く散在しているのが特徴的。墓地では新野姓・東姓・広富姓を確認。集落の近くには、地名の由来になったと思われる「滝谷の大滝」がある(写真9)。
稗谷の方の話では、かつては6、7軒か。町の働きかけにより妻鹿野・柞原とともに町内富枝(とみえだ)などに全戸転出していったそう。
「角川」には大字妻鹿野の記述として「山村の過疎地であったため町が昭和46〜47年にかけて、富枝に集団移転をすすめ…」とあり、また滝谷について「昭和40年製糸用の木管工場が創業したが間もなく廃止」とある。
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