◆九川(くがわ)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「江住」(昭和24.5)を使用したものである
所在:田辺市九川
地形図:市鹿野/江住
形態:川沿いの斜面に家屋が集まる
標高:約170〜210m 訪問:2013年1月(HEYANEKO氏と共同)
村の南部、前(まえ)ノ川沿いにある。 「角川」によると、大字九川は近世の牟婁郡九川村。明治22年三川(みかわ)村(のち大塔村)の大字となる。明治6年19戸(男39・女47)、同24年16戸(男47・女48)。農業のほか、製炭や丸太流しに従事。他地方への出稼ぎも多かったという。
村誌によると、天保年間19戸92人、昭和59年5戸11人。
家の多くは国道から少し山側に入った場所(旧道沿い)に集まっており、現在でも3、4軒の家屋が連なって残っている。ほか1軒の人家が現在の国道沿い。HEYANEKO氏が以前訪ねた際(2003年)には在住であったが、今回訪問時は既に無住。近年、九川において常住世帯は0になったとみられる。人家以外には国道付近に山小屋風の建物があり、こちらは度々人の出入りがあるよう。
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