◆瀬ノ川(せのがわ/セーノガワ)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「栗栖川」(昭和28.6)を使用したものである
所在:田辺市中辺路町大内川(なかへちちょうおおうちがわ)
地形図:栗栖川/栗栖川
アクセント:セノガワ・セーノガワ
形態:谷沿いに家屋が少数集まる?
標高:300m付近?
訪問:2009年10月
日置(ひき)川の支流、瀬ノ川谷の上流にある。古い地図では1軒の建物が見られる。
古い地図の1軒の場所付近(標高約370m)では石垣のある平地が見られたが、土地は狭く飯場か作業小屋の可能性もある。
しかし中流では段々になった農地跡が見られるほか、標高300m付近には祠(写真1)と林業小屋、道沿いには広い平地(屋敷跡?)があり、こちらのほうが人の営みを感じる。なお祠は大きな岩の袂にあり、岩には「寶碌明神」や「明治廿五年」などと刻まれ、施主として岡崎(※)姓2・山本姓2が記されている。
地元の方(野中在住・60代半ば)の話では、知っている範囲でも既に家はなかったそう。ずっと上流に、お宮の跡だと教えられた場所もあった。なお寶碌明神の「ホウロク」は、岩が焙烙(土鍋)を伏せたような形に似ていることが謂れだという。
※ 「崎」は異体字。右上が「立」
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