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◆香ノ川(こうのかわ)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「栗栖川」(昭和28.6)を使用したものである

所在:田辺市中辺路町大内川(なかへちちょうおおうちがわ)
地形図:栗栖川/栗栖川
異表記:香川(旧版地形図)
アクセント:コーノカワ
形態:谷沿いに家屋が集まる
標高:約350m
訪問:2008年11月

 

 巨鼇(こごう)川の支流、香(こう)ノ川の上流にある。古い地図では1軒の建物が見られる。
 地元の方の話では戦時中には10軒くらいの家があったというが、国道371号との合流部付近(現在は養鶏場がある)を併せた家屋数か。地名の表記がある付近では、道路のそばに1箇所の屋敷跡(写真1)と水田跡(写真2)が見られる。
 水田の跡はこの屋敷跡の上流で見られ、左岸に石垣が段々になっている。また左岸の斜面を登った場所にもあり、こちらの石垣は川沿いのものよりも古い(写真3)。斜面が急なため田のひとつひとつは横に長くなっている。棚田の最上部ではスギが立派に育っており、ここより少し上には炭焼き窯の跡も見られた。この付近から上流に向かって道のようなものが見られたが、山林の所有者の話では、上流からこの棚田に水を引くための水路で、土砂で埋まり道のようになったのではないかとのこと(写真4)。

 


写真1 屋敷跡

写真2 川沿いの水田跡


写真3 古い石垣


写真4 水路跡

 

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