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◆払合(はらいご)

所在:上富田町生馬(いくま字払合
地形図:紀伊田辺/田辺
形態:川沿いに家屋が並ぶ?
異読み:はらいごう?
標高:70〜150m弱?
訪問:2010年2月

 

 生馬川の支流、払合川沿いにある。
 『生馬郷土誌小学校百年史』によると明治38年7戸とあるが、同書の別の記述では同年3戸13人となっている。最近の地図では川沿いに「果樹園」の記号が記載されており、その名残が窺える。
 2箇所見られる「果樹園」の記号のうち、下流側では川沿いに石垣が残っている。多くは農地跡と思われるが、右岸・左岸で屋敷跡と思われる平地をそれぞれ1箇所ずつ確認。
 上流側でも石垣が見られるが、家屋があったかどうかは分からない。下流側に比べ、農地の1つ1つはあまり広くはない。山中では「上之山神社」を確認(写真5)。石柱・朽ちかけた鳥居があり、岩の隙間に小さな祠が3つ祀られている。石柱は昭和45年に氏子によって建立されたもの(碑文は後述)。
 いずれも、耕地と山林を分けるような石積みが築かれているのが特徴的。
 さらに上流にも遡ってみたが、炭焼き窯の跡があったくらいで集落に関連するようなものは全く見られなかった。
 以下は
上之山神社・石柱の碑文。


 境内ニ樹令三百有余年ノ男松有リ高サ三十米周囲五米直經一米三十ノ大巨木ナリシガ松喰虫ノ為枯木トナリタル故伐採シ代替ニ標柱ヲ獻納スル

 


写真1 農地跡


写真2 遺構


写真3 小祠


写真4 屋敷跡?


写真5 神社


写真6 境内の小祠


(写真7 県道の払合橋)
※ 2021年撮影

 

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