◆細峠(ほそとうげ)
所在:吉野町西谷(にしたに)字細峠
町の北部、桜井市鹿路(ろくろ)との境界の細峠付近にある。古い地図では5軒以上の建物が見られる。 竜門川を遡り、多武峰(※)・桜井方面に通ずる古い街道筋の集落。芭蕉もこの峠を越え「雲雀より空にやすらふ峠かな」とよんだので有名。明治初期には20戸もあった人家は、昭和27年に3戸、その後いずれも転出して姿を消した。(町史) 集落跡では、2箇所ほどの屋敷跡や農地跡、墓地(写真4・5)、石仏(写真6)などを確認。集落の最高地付近では「陸軍 歩兵 一等兵 勲八等田中■■碑」と刻まれた石碑(墓碑?)もある。なお入口は分からないが、集落までは車道が通っているので自動車で訪れることができる。山林の管理や墓参りで訪れている人がいるようで、車轍もはっきりしている。
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写真1 屋敷跡にて |
写真2 屋敷跡にて 流し台 |
写真3 石垣 |
写真4 墓地 |
写真5 墓地 |
写真6 石仏 |
写真7 庚申塔 |
(写真8 峠の句碑) |