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◆花瀬(はなせ)

所在:吉野町六田(むだ)字惣楽・字惣楽谷ほか
地形図:吉野山/吉野山
アクセント:ナセ
形態:山中に家屋が集まる
標高:約300m
訪問:2009年6月

 

 大字六田の山中にあり、「トビガ尾」(尾根の名称)の北にある。古い地図では記載がないが(あるいは「トビガ尾」を集落名とした誤記か)、6軒の建物が見られる。町史に記載されていた。
 
地図には記載されていないが、奥六田(おくむだ)集落からも山中に車道がつながっており、奥六田から四輪車でも直接向かうことができる。急坂などでは、所々簡易鋪装もされている。
 
集落跡では、山中に入ってすぐに墓地(規模が比較的大きく、手入れもされている。写真1)が見られ、谷沿いには段々になった農地の跡がある。偶然にも最近地籍調査が行われたようで、字名や地目(ちもく:土地の用途)、住所などが書かれた札が至る所に括られていた。このうち字惣楽で地目「宅地」を1箇所確認。近くには「田」も見られた。ほか農地の跡を窺わせる物置小屋(写真2)や農機も残る。いったんトビガ尾上に出て付近を回っていると、東屋と小さな社(写真3)、墓石のようなものが見られた(後述)。
 
谷と吉野川の合流部付近、奥六田にかつての住民(岸田(きしだ)姓)がおり、話を伺うことができた。昭和10年代に降りてきたという。家は覚えている範囲で78軒。昭和25年以降30年代前半までの間に、最後の1軒が転出した。田畑や山仕事を生業とし、転出まで電気はなかった。山中で見た社は、「仏松(ほとけまつ)の地蔵様」(「仏松」は地名)。歯に御利益があるという。付近の墓のようなものは、無縁仏を祀ったものだそう。
 
話を伺ったあと、集落にまつわる『鳶ヶ尾根』(花瀬の生活を綴った詩集)、『花瀬のケンちゃん』(絵本)といった書籍を見せていただいた。
 
明治4310軒(すべて農業)。昭和460軒。(町史)

 


写真1 墓地

写真2 物置小屋

写真3 社

 

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