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◆出店(でみせ)



※ 明色部
※ この地図は、大日本帝国陸地測量部発行の1/50,000地形図「伯母子嶽」(大正2.11)を加工し使用したものである

在:十津川村今西(いまにし)
地形図:重里/龍神
形態:稜線上の一軒家?
標高:約740m
訪問:2010年10月

 

 大字今西の西部、熊野古道(小辺路(こへち))沿いにある
 現地は稜線上に段々に作られた平坦地に立地。段地のひとつひとつは、稜線上とは思えないほど意外に開けている。最下段には建物の基礎のようなものが見られる(写真2)。最上段はあまり広くはないが、ラベルの付いた酒壜が置かれている(写真3)。神社か何かがあったのだろうか。また古道沿いにも小さな横長の平坦地が見られるが、何の跡であるかは不明。
 北端には村の教育委員会が立てた看板(写真4)があり、以下のような説明文が書かれている。


 出店跡

 ここは出店といい、大字今西の小字である。かつては茶店・旅籠であったが、明治四三年(一九一〇年)に廃屋になった。昭和二〇年代の末頃までは、釜中(今西の小字)の人が遠方の谷からいで道(水路)を作り耕作したといわれたが水田がこの周辺には何枚もあって、かつては豊かな田園風景だったという。


 資料『十津川の地理』および『十津川』でも同様に、離村時期は明治43年、当時の戸数は1戸とある。

 


写真1 道と石垣

写真2 基礎


写真3 集落の石積み


写真4 最上段の平坦地

写真5 看板

 

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