◆音枝(おとし)
(音枝・中音枝(なか―))
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「釋迦ガ嶽」(昭和29.3)を使用したものである
所在:下北山村上池原(かみいけはら)
地形図:池原/釈迦ヶ岳
形態:川沿いに家屋が集まる
離村の背景:音枝・ダム建設 中音枝・自然消滅
標高:音枝・約240m 中音枝・約260m(水面は約310m)
訪問:2009年10月・2019年5月
池原ダムの人造湖(池原貯水池)に沈んだ集落。北山(きたやま)川沿いにある。古い地図では音枝に2軒、中音枝に3軒くらいの建物が見られる。音枝のほうが上流。
現在もバス停や峠に名前が残る。
村史によると、水没直前で音枝に2戸。村内へ転住。村史の「大川筋の小地名」において、音枝は「右岸。水没した頃はまだ四・五軒おどあった」とあり、中音枝は「左岸。七十年ほど前(※)はまだ三軒あったが、その後一軒もなくなった。水没」とある。同書記載の明治22年地籍図では、宅地として音枝4箇所、中音枝8箇所が記載されており、周囲には畑と僅かな水田が見られる。
※ 村史発行は昭和48年なので、聞き取り調査はそれ以前
|