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◆畝傍(うねび)



※ この地図は、大日本帝国陸地測量部発行の1/20,000地形図「高田」(明治43.11)を使用したものである

所在:橿原市畝傍町(うねびちょう)
地形図:畝傍山/吉野山
形態:山裾に家屋が集まる
標高:約70m
訪問:2019年5月

 

 畝傍町の中部で、畝傍山の南東およそ400mの山裾にある。現在の橿原神宮の境内にあり、北参道を入り直進した先が当地に当たる。
 市史によると、昭和15年の「紀元二千六百年奉祝行事」へ向けて橿原神宮の境域の拡張が計画され、これに伴い畝傍・久米地区の旅館・土産物店・農家などが移転を迫られたとのこと。当地はここでいう「畝傍」
を指すものと思われる。工事は昭和13年5月8日起工式、6月8日建国奉仕隊結成式挙行。昭和14年11月建国奉仕隊解散。
 
現在は雑木林や竹林になっており、建物の痕跡や生活に関する遺物は皆無。ただし山側に向かって土地が段々になった箇所もあり、僅かながら集落の存在を窺わせる。集落跡から北西の山腹には東大谷日女命(ひがしおおたにひめ(の)みこと)神社(写真11・12)がある。拝殿の解説によると、創建時期は不明だが、氏神「熊野神社」として明治11年頃までは熊野権現を祀っていたとのこと(現在の祭神は姫蹈鞴五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと))。
 
なお現在の畝傍地区の住宅街は、近鉄橿原線畝傍御陵駅の南西。

 


写真1 参道より集落方面を見る


写真2 集落跡にて


写真3 同


写真4 同


写真5 同


写真6 同


写真7 同


写真8 同。往時からの樹木?


写真9 集落西側の溜め池


写真10 集落北側の溜め池(畝傍山登山道沿い)


写真11 神社。鳥居


写真12 神社。拝殿


(写真13 橿原神宮)

 

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