◆大塚(おおつか)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「尾鷲」(昭和23)を使用したものである
所在:上北山村白川(しらかわ)
地形図:河合/尾鷲
形態:川沿いに家屋が集まる
離村の背景:ダム建設
標高:約300m(水面は約310m)
訪問:2009年1月・2019年5月
村の南東部、東ノ川沿いで現在の坂本ダム付近にある。古い地図では15軒くらいの建物が見られる。
坂本ダムよりも下流にあるが、池原(いけはら)ダムによって水没している。集落の跡には「大塚水没記念碑」(昭和39年8月建立)が建つ。文章は刻まれていないが、数基の墓石も一緒に集められている。東ノ川地区内の「望郷立志誓之碑」によると、水没前は26戸。竹株姓が大半。
資料『東ノ川』によると、多くが山林労務を専業あるいは兼業。専業農家1戸・旅館・雑貨店が兼業的に各1戸あった。
2019年再訪。前回は日暮れで写真撮影に失敗したが、改めて碑を撮影。さらに水位がやや下がっており集落の上部に降り立つことができた。屋敷跡は確認できなかったが、最高部では四角い石の土台のようなものが見る場所があり、これは墓地であったよう。
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