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◆杉谷(すがたに)



※ この地図は、内務省地理調査所発行の1/50,000地形図「舞鶴」(昭和21.6)を使用したものである

所在:綾部市高槻町(たかつきちょう)字口杉谷・中杉谷ほか
地形図:梅迫/舞鶴
形態:川沿いに家屋が少数集まる
離村の背景:戦時中の強制移転
標高:約100m
訪問:2009年9月

 

 市の中北部、伊佐津(いさづ)川の支流沿いにある。古い地図では3軒の建物(母屋と付属建物か)と川沿いに水田が見られる。
 現地では1箇所の屋敷跡(写真1)と川沿いに長く続く農地跡を確認。早竹神社がある(写真2)。

追記(※)
 貞享3(1686)年、藩による検地時には農家6戸。明治9年上羽家4戸・牧家1戸の計5戸。昭和19年には上羽家3戸17人。
 太平洋戦争の長期化に伴い、神奈川県平塚市にあった海軍の火薬製造・成型工場(第二火薬廠)の当地への移転計画が突如持ち上がった。住民は強制的に離村させられることとなり、高槻町内へ転出。のち終戦を迎えたものの、廃墟となり住民は戻ることはなかった。
 早竹神社では、筍を用い稲の豊凶を占う神事が行われている。これは移転後も元住民によって執り行われたが、昭和46年より自治会に移管された(祭礼は、昭和35年自治会に移管)。

※ 2013年5月、『高槻町誌』の編著者様よりメールをいただき、また後『高槻町誌』を送っていただきました。この場を借りてお礼申し上げます

 


写真1 屋敷跡


写真2 神社

 

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