戻る 前へ 次へ 市町村選択ページへ 都道府県選択ページへ トップページへ

 

◆滝谷(たきだに



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「龜山」(昭和27.1)を使用したものである

在:甲賀市甲賀町神(こうかちょうかみ)
地形図:鈴鹿峠/亀山
形態:川沿いに家屋が集まる
標高:約300m(地名表記付近)
訪問:2020年12月

 

 大字神の東部、宮野川(野洲(やす)川の副次支流)沿いにある。
 
資料『ふるさと神村』によると、大正年間には滝谷口に4戸、中央に3戸あったとのこと。僻地であることや農林業の収入で生活が困難となったことで次第に移住が始まり、昭和48年無住となった。昭和初期の7戸のうち2戸は隣の唐戸川(からとがわ)地区に留まったが、他はみな市街に移住。当地は古くから土壌が肥沃かつ水も豊富で、唐戸川の住民らが棚田を開墾していった。定住するとまた奥を開墾するということが繰り返され、多い時では17、8戸となるまでになった。稲作のほか、農作業の合間に自家用の薪と共に生産していた木炭で収入を得ていたよう。
 読みは甲賀市史のルビより。

 訪問時は先述の「中央」と思われる部分(上の地図画像の地名表記部分)より上流側を中心に探索。宅地の痕跡はこの地名表記の一角でしか見られなかったが、この一角に十分な広さの土地があることや浴室が複数見られたことから、2、3戸が集まっていたと思われる。水田跡は谷に沿って広く長く続いている。宅地西側の鞍部(地図画像の実線部分)まで足を延ばしたが、特に何も見られず(写真15)。

 


写真1 道路と屋敷跡の石垣


写真2 屋敷跡


写真3 屋敷跡にて。浴室

写真4 屋敷跡にて

写真5 屋敷跡にて。浴室と竈

写真6 屋敷跡の建物

写真7 ビニールハウス跡

写真8 写真7付近の水車

写真9 水田跡

写真10 川と水田跡

写真11 橋の跡(左右の石積みは橋台)

写真12 小屋跡

写真13 水田跡

写真14 鞍部に通じる道と水田跡

写真15 集落東の鞍部。奥が滝谷、手前が藤木方面

 

戻る 前へ 次へ 市町村選択ページへ 都道府県選択ページへ トップページへ