◆次郎九郎(じろくろ・じろうくろう)
所在:甲賀市甲賀町神(こうかちょうかみ)字藤木
大字神の中北部、次郎九郎川(野洲(やす)川の二次支流)沿いにある。 資料『ふるさと神村』によると、かつて次郎九郎という人物が住んでいたためこのように呼ばれたとのこと。異称の「畑」は、谷の水量が少なく稲作よりも畑作の方が多かったためこのように呼ばれたのだろうと推察している。山に囲まれながらも肥沃で、粟・黍・蔬菜が作られ谷間では水稲が栽培されていた。甲賀町内ではあるが、東海道の宿場町でもあった土山町【現・甲賀市】に近かったため土山の経済圏であったという。近年は3戸、多い時で5戸。都市部や神地内への転出が続き、平成11年には1戸が残るのみとなった(刊行は同年)。道路は町道次良九郎線。
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写真3 小屋と平坦地 |
写真4 橋と道路 |
写真5 墓地 |