◆日出雲(ひずも)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「萩原」(昭和30.3)を使用したものである
所在:郡上市明宝小川(おがわ)
地形図:ニ間手/萩原 萩原/萩原
形態:川沿いに家屋が散在する
標高:約750〜820m
訪問:2009年5月
弓掛(ゆがけ)川の支流、日出雲川沿いにある。
最近の地図でもいくつかの建物と神社が見られるが、特に上流部でそのほとんどが取り壊されてしまっている。また途中でゲートが設けられている。
現地には空家が1軒、倒潰家屋が2軒、屋敷跡が数箇所(写真1-4)、倉庫のような大型の建物(写真5)、寺院跡の石碑(写真6)、古い神社(写真7)のほか、最奥部では新しい建物を取り壊した跡(写真8)と数基の石碑が見られた。石碑には、この地で林業を興した人物を讃える内容が刻まれている。
探索後にゲートで会った方の話では、離村が顕著になった時期は昭和40年代後期くらいではないかとのこと。最盛期は40軒ほどがあったが、離村直前で3軒が残っていた。山仕事や炭焼きが主な生業。名称は分からないが分校もあった(先述の石碑がある場所)(※)。林業の飯場が5、6年前まであった。その他関連施設が分校跡地にいくつかあったが、会社が倒産してしまったのですべて取り壊してしまったそう。現在は市の所有地となっている(おそらくゲートより先)。
※ HEYANEKO氏の調査によると、小川高等尋常高等小学校日出雲分校(大正8年開校・大正10年閉校)
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