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◆東餅屋(ひがしもちや



※ この地図は、国土地理院発行の1/50,000地形図「諏訪」(昭和33.9)を使用したものである

在:長和町和田
地形図:霧ヶ峰/諏訪
形態:谷沿いの斜面に家屋が集まる
標高:約1,450m
訪問:2013年11

 

 村の南部、和田川最上流部にある。江戸(日本橋)と近江(草津)とを結ぶ街道・中山道の道中にある。下諏訪町との境である和田峠の下にある茶屋集落で、峠のすぐ下に立地。
 現在も1軒の茶店が通いで営業しており、「力餅」をはじめ種々の軽食を提供している(訪問時は営業時間外)。道路を挟んだ平坦地にも往時は茶屋が並んでいたようで、建物の遺構がいくらか見られた。その他「和田村青少年旅行村」やロッジといった施設がある。訪問時には道沿いに灯りのともった家屋が見られたが、常住ではなく別荘と思われる。
 村誌によると、当地の青少年旅行村は昭和48年7月運用開始。ロッジもこれに伴う宿泊施設で、昭和49年7月に開業したとのこと。

 以下は現地の説明板より。


 標高一五三一メートルの和田峠は急坂が多く降雪の際はもとより、雨や霧の日も旅人は難渋した。この峠の唐沢、東・西餅屋、樋橋、落合に茶屋があり人馬の休息所となっていた。
 この東餅屋では、五軒の茶屋(※)が名物の餅を売っていた。寛永年間(一六二四〜一六四三)より、一軒に一人扶持(一日玄米五合)を幕府から与えられ難渋する旅人の救助にもあたっていた。幕末には大名休息のための茶屋本陣もおかれ土屋氏が勤めていた。鉄道が開通するとともに往来も途絶え、五軒の茶屋も店をたたみ、今は(ドライブイン以外家はなく)石垣を残すのみである。

※ 村誌によると、左側に小林、右側に土屋・小林・羽田・竹花

 


写真1 茶店


写真2 ロッジ

写真3 青少年旅行村施設

写真4 茶屋跡の遺構

写真5 小祠

写真6 碑

写真7 墓地

 

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