◆折門(おりかど)
(上折門・下折門)
※ この地図は、内務省地理調査所発行の1/50,000地形図「甲府」(昭和21.10)を使用したものである
所在:身延町折門
地形図:市川大門/甲府
形態:山中に家屋が集まる
標高:上・約900〜950m 下・800m前後
訪問:2010年3月
町北部、沢(さわ)川上流部にある。
「折門」は大字の名前にもなっているが、同じ折門所属の御弟子や沢は尾根を越え反木(そりき)川流域となる。
上折門には今も多くの廃屋が残り、離村が比較的最近だったことを窺わせる。集落の入口付近(御弟子側)には、石仏(写真5)と墓地がある。いっぽう下折門は数箇所の屋敷跡が確認できるが、廃屋は1軒のみ。上折門よりも離村時期が早い家が多かったのだろう。
地元の方(八坂(はっさか)在住)や御弟子出身の方の話では、かつては上・下合わせて10軒強。製炭・蒟蒻芋の栽培を主な生業とする傍ら、自給用の作物も栽培。昭和40年代後期まで暮らしていた1軒が最後の住民。昭和3、40年代?くらいから、短い期間に一斉に転出していったそう。転出先はばらばら。
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