◆大田和(おおたわ?)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「舞鶴」(昭和21.6)を使用したものである
所在:高浜町横津海(よこつみ)
地形図:東舞鶴/舞鶴 高浜/小浜
異読:おだわ?(※)
形態:山中に家屋が集まる
標高:約250m
訪問:2009年9月
大字横津海の南部、旧大飯町【現・おおい町】にほど近い山中にある。古い地図では4軒の建物が見られる。
地元の方(67歳)の話では、かつては5軒くらい。離村時期は分からないが、終戦後しばらくはまだ人が暮らしていた。5、60年前の大きな台風(昭和28年のものか)により離村する家もあったのではないかとのこと。横津海や舞鶴市などに転出。20年前に訪れた際には、最後の1軒の倒潰家屋が残っていたという。田の耕作や炭焼きで暮らしていた。
最近の地図でも集落付近まで破線の道が描かれているが、踏み跡は細く、また途切れている箇所もあるので少し迷いやすい。集落は竹藪に覆われ荒れている。段々になった農地跡のほか、先述の最後の1軒と思われる屋敷跡も確認(写真2)。朽ちた建材や僅かな生活用品などでそれと分かる。
※ 話を伺った方は「オダワ」と発音し、また表記が「小田和」だという。場所や内容から目的の集落であることは間違いないが、疑問が残る。
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