◆替地(かえち?)
※ この地図は、内務省地理調査所発行の1/50,000地形図「新潟」(昭和22.3)を使用したものである
所在:聖籠町東港(ひがしこう)三丁目
地形図:松浜/新潟
形態:平坦地に家屋が集まる
離村の背景:地域開発
標高:数m
訪問:2018年5月
東港三丁目の西部にある。現在は新潟東港臨海工業地帯の区域内。 町史および資料『聖籠町苦節四十年の歩み』によると、新潟東港開発に伴い、昭和43年までに全25戸が移転したとのこと。移転先は町内二本松(にほんまつ)の外畑(とばた)。開発区域内では、最も早い集団移転となった。
昭和39年に土地買収の基本方針の説明があり、同40年に入って買収交渉が進み、12月に協定書に調印した。昭和41年末には移転先の土地造成が完了し、翌年春から秋にかけて集落の大部分が移転を終えた。
外畑の土地は昭和39年に港湾関係官庁の職員住宅予定地として取得していたものであったが、県は用地買収を円滑に進めるため移転地に充てることにした。ただしこれだけでは狭隘だったため、耕地の代替地として楮畑(こうぞばた)地区の山林を買収し、これに充てた。
なお東港開発の主な経過についてはこちらを参照。
旧集落の範囲は、南は全農サイロの倉庫付近(写真)、北は派川加治(かじ)川の河口付近に当たる。
|