◆空熊新田(そらくましんでん)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「高田西部」(昭和22.2)を使用したものである
所在:糸魚川市空熊新田
地形図:名立大町/高田西部
異読み:そらぐましんでん(角川)
形態:谷沿いの斜面に家屋が散在する?
標高:約200m〜
訪問:2015年11月
市の北東部にある。
町史には「昭和の初期3戸があったが、現在は全戸移住」とあり、新田の開発は明暦年間(1650年代)とのこと。この開発よりも前に「うつろ村」が存在していたともいわれている。
現地は無住となった後も広く水田が耕作されている。地図画像の神社のうち左上のものは何かの建物が建っており(写真2)、敷地には一字一石塔と石仏が置かれている。右のものは未確認。ここから少し南東には巨木の袂に置かれた小さな祠(写真3)があるが、町史に掲載された「空熊新田の石祠」と同一のものだろうか。屋敷跡は特定できなかったが、小さな畑が作られた一画(写真4)がその一つか。
「角川」によると、もと頸城郡空熊新田。高倉村枝郷。明治22年四ヶ所村の大字となる(のち磯辺村→能生町)。神社は母袋(うつろ)神社。明治21年1戸11人。筒石(つついし)方面への移転が続き無住となった。
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