◆兎畑(うさぎばたけ)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「小千谷」(昭和23.6)を使用したものである
所在:魚沼市小平尾(おびろう)字兎沢(うさぎさわ)
地形図:小平尾/小千谷
形態:川沿いの斜面に家屋が集まる
離村の背景:ダム建設
標高:約230m
訪問:2016年11月
大字小平尾の南部、和田川(破間(あぶるま)川支流)右岸側にある。広神ダムの建設に伴い離村したが、宅地の水没は免れている。
現在は建造物がすべて撤去され、基礎すら残されておらず集落の跡形もない。ただし県道沿いには兎畑公園が整備され、「兎畑閉村記念碑」(昭和63年設置)や「広神ダム建設協力感謝の碑」が建つ。「広神ダム周辺案内図」によると、洪水調整時には集落全体が湛水区域に入るため、昭和63年12月全家屋の移転が完了とのこと。
以下は閉村記念碑の碑文(村長・大塩氏による)。
信濃川水系破間川治水の為昭和四十九年広神ダムが計画された 以来関係者の深い理解と協力に依り昭和六十三年八月集落移転が合意され兎畑集落は閉村して新らしい地に移る事が決定され区民はその長い歴史と尊い伝統をほこる兎畑集落が此処にあったことを永遠に残す為転出者全十八人の氏名を明記し深い懐古の情と共に新天地に於て限りない発展を祈り茲に此の記念碑を建立するものである
なお当時の18戸として、今井7・小林・目黒各5・判読不明1(大屋?)の名が刻まれている。
ダムサイトには「金井惣兵衛碑」や国道の改良記念碑が建つが、集落とは関係がないよう。
所属の小字は資料『小平尾史』より確認。
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