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◆大平(おおだいら



※ この地図は、大日本帝国陸地測量部発行の1/50,000地形図「上野原」(昭和8.2)を使用したものである

在:相模原市緑(みどり)区鳥屋(とや)字奥野
地形図:青野原/上野原
形態:谷沿い
標高:約700m
訪問:2022年3月

 

 大字鳥屋の東部、早戸(はやと)川(中津(なかつ)川支流)の左岸側斜面にある。
 現地には奥野林道が通じ、ゲートからおよそ5.2qで林道終点の当地に到着する。ここはかつて県立の大平青少年キャンプ場があった場所で、その跡地は開けた平坦地になっている(写真4)。付近には古い石造物を祀った祠(写真5)のほか、平成7年設置の雨量観測所(写真7)がある。谷を挟んだ向かいにはケヤキの林があり、標柱より「かながわの美林50選」の「奥野大平のケヤキ林」であることが分かる(写真10)。林道下の緩やかな尾根筋も訪れてみたが、広い平坦地が見られるものの、後年に設置された電柱があるのみで古い痕跡は皆無(写真13)。
 なお上の地図画像はキャンプ場の開設より以前のもので、当時は何が存在していたのかは不明。一帯は一般の人家があったような雰囲気ではなく、山小屋か何かがあった場所だったのかもしれない。
 複数の方に話を伺う機会があったが、詳細は分からず読みのみ判明。
 資料『津久井町郷土誌』の小字図によると、鳥屋のうち早戸以西の山林は広く小字「奥野」となっており、当地はこの中に該当する。

 


(写真1 キャンプ場案内の看板。林道にて)


写真2 現地の遠景


写真3 林道終点。中央はキャンプ場への登り口、左は治山の作業道

写真4 キャンプ場跡地

写真5 祠

写真6 写真5にて。石造物

写真7 早戸雨量観測所

写真8 キャンプ場後方の平坦地

写真9 登山道

写真10 何かの石積みのある平坦地

写真11 ケヤキ林

写真12 水槽

写真13 緩やかな尾根上の平坦地

 

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