◆中分(なかぶん)
所在:綾瀬市蓼川(たてかわ)字上ノ原(かみのはら)
大字蓼川の西部、蓼(たて)川(引地(ひきじ)川支流)左岸側にある。 資料『蓼川・本蓼川の民俗』によると、蓼川に海軍航空隊の基地が建設されることになり全戸が強制的な移転を余儀なくされたとのこと。昭和16年6月に移転命令があったとみられ、蓼川(中分・原・谷戸(やと))では同年から昭和18年にかけて住宅の移転が行われた。住宅の移転を免れたのは、谷戸の3分の2程度の家々だけであった(現在の蓼川一〜三丁目付近)。 ※ 地名は「たてかわ」だが、現地の説明板や県神社庁ウェブサイトより神社名は「たでかわ」であるよう 綾瀬・大和各市のウェブサイトによると、厚木基地は昭和13年に旧日本海軍が航空基地として定めたことから始まり、昭和16年より建設が開始され運用が始まったとのこと。終戦後の昭和20年9月2日、米軍に接収される。昭和46年、基地の一部が海上自衛隊に移管され、米海軍は「厚木航空施設」として、また、海上自衛隊は「厚木航空基地」として、日米共同の管理体制となった。
當天滿社鎮座ハ寛文十三年丑之九月時ノ代官成瀬五左エ門氏ノ代ニ調査セシニ中蓼川村檢地帳ニ字天神山ト記載アルヲ以テ察スルニ其以前ノ創建セシモノト思考セリ今ヤ明治四十一年三月勅令ニ遵ヒ山神社ト合祀スルニ至レリ茲ニ追想シテ末世之記録トス 明治四拾弐年拾壹月弐拾五日
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写真1 敷地外より集落方向を見る(撮影場所より150mほど先が集落跡) |
写真2 敷地内を流れる蓼川 |
(写真3 現在の蓼川神社。鳥居の左下は「天滿社遺趾」の碑) |