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◆楮久保(かずくぼ)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「秩父」(昭和26.3)を使用したものである

所在:横瀬町大字芦ヶ久保(あしがくぼ)
地形図:正丸峠/秩父
形態:山の斜面に家屋が散在する
標高:約550m(赤谷集落は350m)
訪問:2006年12月

 

 横瀬川左岸、赤谷(あかや)集落裏手の山中にある集落。横瀬の和紙の発祥の地(後述)。古い地図では、東側に2軒、西側に8軒くらいの建物が見られ、いずれも同じくらいの標高に分布している。
 赤谷の方に話を伺うと、かつては15軒くらいの民家があり30年くらい前(1970年台後半くらいか)に人が離れていった。また最近火災があったという。最近まで高齢の女性が独りで暮らしていたそうで、自宅(写真1)までの山道を登り下りしていた。赤谷にはかつて酒場があり、楮久保の人も仕事帰りに1杯飲んでいた。ほとんどが楮本(かずもと)姓。町内には楮本姓がいくつか見られるが、もともとはここの出身。なお前述の女性の家は、東側にある。西側には1軒の廃屋のほか、防火水槽(写真6)や墓地も見られた。
 町のサイトによると、「706年、高麗羊太夫という帰化人が芦ヶ久保村楮久保に居を構え、楮を加工して紙を製造したと伝えられており、ここから和紙の製造技術が広まった」と記述されている。地名と姓は、ここから来ているのだろう。

 


写真1 大岩のある家屋


写真2 集落内


写真3 廃屋


写真4 廃屋


写真5 徳利


写真6 防火水槽


写真7 道沿いの鳥居

 

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