◆湯ノ沢(ゆのさわ?)

※ この地図は、国土地理院発行の1/50,000地形図「輕井澤」(昭和35.7)を使用したものである
所在:安中市松井田町坂本(まついだまちさかもと)
地形図:軽井沢/軽井沢
形態:川沿いに家屋が集まる
標高:約580m(水面は約620m)
訪問:2013年11月
大字坂本の中部東寄り、霧積(きりづみ)川(碓氷(うすい)川支流)沿いにある。現在は霧積ダムの湛水に伴い水没。古い地図には「温泉・鉱泉」の記号があり、地名もここから由来していると思われる。
訪問時、現地では集落の痕跡は確認できず。
資料『松井田町の民俗』によると、「明治時代には奥に四軒、湯の沢に一軒、道全二軒(中略)が山仕事を主として生活していた」との記述がある。さらに沢の出口に郵船会社社長近藤氏の別荘(通称近藤屋敷)があったという。これは明治三十年頃建てられた洋館で、湯の沢から湯も引いていた。しかし明治43年に水害で流出、近藤氏の次男と首相桂太郎の長男などが流され行方不明となってしまったとのこと。
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