◆白浜(しらはま)

※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「足尾」(昭和21.11)を使用したものである
所在:みどり市東町草木(あずまちょうくさぎ)
地形図:沢入/足尾
形態:川沿いに家屋が集まる
標高:約440m(水面は約450m)
訪問:2019年5月
大字草木の西部、渡良瀬(わたらせ)川沿いにある。現在は草木(くさき)ダムの人造湖(草木湖)に水没。
旧版地形図や昭和44年の航空写真を見る限り人家は右岸にも分布していが、湖岸の公園(みかげ原展望地)には「日向地区案内板」と記された案内板があるので別の地区であるよう(日向のページ参照)。
現地は完全に水没しており、痕跡は見られず。
村誌によると、ダム建設までの主な沿革は以下のとおり。なお構想当初は「神戸(ごうど)ダム」の名称であった。水没戸数231戸。
昭和33 |
建設省による予備調査開始(昭和39年度まで) |
昭和34 |
地元住民による反対同盟結成 |
昭和38 |
神戸ダム被害地区連合対策委員会結成 |
昭和40.12.24 |
県・県議会総合開発特別委員会と地区代表者との間で話し合いが行われ、建設に関し条件付き賛成を決定 |
昭和41 |
神戸ダム被害地区連合対策委員会と水資源開発公団との間で話し合いが行われ、両者の意嚮の調整が図られた(2/3)
村議会でも地元の意嚮を受け、ダム建設受け入れについて賛成決議(3/18) |
昭和43 |
水没関係者等生活再建対策協議会設置
地元の要望により、ダムの名称を「神戸ダム」から「草木ダム」に改称(6/20) |
昭和45.11 |
移転者の公営住宅(東宮団地)20戸完成 |
昭和46 |
補償基準妥結。調印式(8/1)
本体工事着工(12月) |
昭和48.5.16 |
定礎式 |
昭和51.3.16 |
竣工。湛水開始 |
読みについては「角川」の小字一覧、「草木村」に「白浜」(「シラハマ」のルビ)があり、これに従った。
|