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◆横根山(よこねやま)

所在:日光市足尾町(あしおまち)・鹿沼市上粕尾(かみかすお)
地形図:足尾/足尾
形態:山中に家屋が散在する
標高:約1,150〜1,300m
訪問:2009年3月
(※)2019年5月

 

 町の東部、勝雲(しょううん)山の南中腹にある。「横根山」は隣の鹿沼市の山名でもある。
 最近の地形図を見る限り一部は粟野町【現・鹿沼市】に亘っているが、集落が存在していた当時の地形図では全戸が足尾町に取り込まれている。
 2009年訪問時、現地ではプレハブ小屋のような廃屋(住居?)や廃車・集合便所などが見られた(写真27-29)。集落には県道が通じているが、ここの区間は未鋪装。
 「角川」によると、昭和23年横根山開拓団が入植、24年過剰入植で39戸が離農、21戸が残留した。酪農を中心にダイコン・キャベツを生産。林業を副業として生計を立てようと努力したが、不振のため48年開拓農協を解散、農地をヤマハ発動機ほか2社に譲渡したという。このあと本文は「現在この3社により総合観光施設のトレールランド前日光計画が進められている」と続くが、現状を見る限り計画は頓挫したよう。
 また『足尾郷土誌』による入植は59戸。昭和40年22戸96人、同53年1戸。

 2019年再訪(※)現地では今も複数の宅地が散見される。その多くではサイロが置かれ、前述のとおり酪農が広く行われていたことが窺える。最近の地形図でも記されている墓地は「関東霊園」と称した公営の納骨堂で、集落由来のものではないよう(写真14)。さらに県道を挟んだ北側にある大型の建物は「横根高原ロッジ」とあり、前述の観光施設の名残と思われる(写真16)。

※ 2009年と2019年では別々の場所に訪れているが、2019年は確実に地形図に記された場所に訪問。初回は誤った場所に訪問したとも考えたが、撮影した写真の中に横根山の住所宛ての郵便物が確認できたため、当時の訪問記録と写真を参考までに残すこととする(写真27-29)。今となってはどこに訪れたのか見当がつかない

 


写真1 屋敷跡(以下2019年撮影)

写真2 写真1のサイロ

写真3 家屋

写真4 写真3付近の平坦地

写真5 屋敷跡

写真6 写真5の小屋跡

写真7 写真4のサイロ

写真8 廃屋

写真9 写真8のサイロ

写真10 写真8のサイロと小屋

写真11 屋敷跡

写真12 写真11付近のサイロ

写真13 写真11付近の風景

写真14 別荘群


写真15 納骨堂


写真16 建物跡

写真17 施設跡

写真18 写真17のバンガロー群?

写真19 屋敷跡

写真20 写真19のサイロ

写真21 平坦地

写真22 屋敷跡

写真23 写真22の小屋

写真24 写真22付近にて

写真25 屋敷跡の一部

写真26 写真25のサイロ

写真27 平坦地(以下2009年撮影)

写真28 廃屋と廃車

写真29 便所

 

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