◆八溝山(やみぞさん)製炭集落 所在:大子町上野宮(うえのみや)
町北部、八溝山と八溝川に挟まれた一帯。河川沿いに集落が作られた。 昭和3年、大子営林署は、八溝山開発事業の一環として、国有林天然資源の活用を図るために殕石沢を中心とする林道等の開発事業に着手。昭和4年、池の平に事業所を設置、作業従事者25世帯入山、殕石沢を中心とする雑木林等の未利用林を炭材として利用し、「八溝官行製炭事業」を開始。昭和14年、殕石沢の炭材が不足。事業所は大久保沢へと移動したが、この時18世帯に減少。 学校については以下の通り。従事者の世帯の移動に伴い分校も移転を繰り返していたため、のちに「かたつむり学校」と呼ばれた。
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≪大久保(おおくぼ)≫ アクセント:オークボ
大久保沢(写真1)に沿う。沢に沿って多少の平地があるものの、往時を物語るものは見られなかった。上流には石仏があり、今でも鄭重に祀られている。
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≪殕石(かぶれいし)≫
アクセント:カブレイシ 殕石沢に沿う。下流には民家・釣堀・林業事業所があるが、製炭集落はここより上流になる。金山の跡も残っているそう。
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≪腐沢(くされざわ)≫ アクセント:クサレザワ
腐沢に沿う。「マナイタ」と呼ばれる場所に営林署の事務所があった(マナイタ沢との合流部?)。6歳のころにトラックに乗って行ったことがあるそうで、発電機や炭焼き小屋があった。分校の教員が、今も黒沢(くろさわ)小学校の近くで暮らしている。
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写真6 平坦地(何かの跡?) |