◆沼尻(ぬまじり)鉱山 所在:猪苗代町蚕養(こがい)
安達太良山(あだたらやま)の北西、硫黄川(※)(酸(す)川支流)の上流部にあった鉱山。硫黄鉱を産出した。大字蚕養の北東部。
採掘は専ら障子ヶ岩熔岩や胎内岩熔岩の下部を露天掘りあるいは坑道を穿って採掘していた。これを鉄索によって沼尻温泉北の台地に設けられた製錬所まで運搬して製錬、製品は沼尻鉄道(旧耶麻軌道)により沼尻駅(旧大原駅)から川桁駅に運び、中央工場に送っていた。 ※ 町史では専ら「湯尻川」の呼称を用いており、国土地理院の地図では硫黄川となっているとの記述あり。また土地の人は単に「湯川」と呼んでいるとのこと
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≪元山≫
地形図:安達太良山/二本松
硫黄川とその支流に挟まれた山中にある。 町史によると、沼ノ平および元湯付近の鉱区は旧来より白木城(しらきじょう)地区が所有しており、岩城硫黄株式会社設立と同時に会社と白木城地区代表者との間に土地使用の関する契約を交わし、のち変遷を経ながら閉山まで存続したとのこと。
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写真1 採鉱地付近の俯瞰 |
写真2 硫黄川沿いの風景。左上は湯の華採取の関連施設か |
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写真3 何かの施設 |
写真4 祠 |
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写真5 浴場跡? |
写真6 源泉への道 |
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写真7 川沿いの風景 |
写真8 索道。湯の華運搬のものか |
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写真9 手水鉢(右手前)と「沼尻硫黄山鑛夫殉職之碑」 |
写真10 写真8の碑。大正18年8月とある |
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写真11 鉱山関連の遺構? |
写真12 同 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
写真13 同 |
写真14 同 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
写真15 レール |
写真16 鉱山住宅への道 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
写真17 同。標高およそ1,245mの峠部分 |
写真18 集落入口付近の何かの建物跡 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
写真19 平坦地。校庭付近? |
写真20 金属製の管 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
写真21 学校付近にて。建物の基礎 |
写真22 同 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
写真23 同。鉄棒? |
写真24 壜 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
写真25 陶片 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
≪製錬所≫
地形図:中ノ沢/磐梯山
硫黄川左岸側の台地にある。 町史によると、当地には 沼尻小学校があったとのこと。以下は同書および資料『猪苗代郷土誌稿』よりその沿革。
※ この年から公立移管(吾妻村立)か
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(写真26 ゴルフ場入口) |