◆蟹沢(かにさわ)
所在:福島市飯坂町茂庭(いいざかまちもにわ)
大字茂庭の中部北東寄り、摺上(すりかみ)川右岸にある。現在は摺上川ダムの人造湖(茂庭っ湖)に水没。 資料『福島の民俗』には地名の伝説が記されている。大昔当地に大蟹が棲み、農作物や人畜に被害をもたらした。当時の7軒がこれを退治しようと黒沼神社に御籠りをし、神の力によって無事退治したという。そこでこの蟹の棲息地を「蟹沢」と呼ぶようになったという。なお逃げた大蟹が足を折った場所が「足尾田」、さらに逃げて、堀で赤い血を流し倒れた場所が「赤堀」となったとのこと(※)。また「現在二戸」とある(刊行は昭和55年)。 ※ 足尾田・赤堀は市内松川町金沢(まつかわまちかねざわ)の地名か
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![]() (写真1 ダム堰堤) |
![]() 写真2 集落跡を望む |