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◆赤岩(あかいわ)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「福島」(昭和22.11)を使用したものである

所在:福島市大笹生(おおざそう)
地形図:板谷/福島
形態:川沿いの斜面に家屋が集まる
標高:約300m
訪問:2023年5月

 

 大字大笹生の南西部、松(まつ)川(阿武隈(あぶくま)川支流)左岸の斜面にある。かつてJR奥羽本線の赤岩駅があった。

 市史によると、明治32年に国鉄奥羽線が福島‐米沢間で開通(全線開通は明治38年)。松川沿いは長い渓谷で、赤岩ほか板谷・峠・大沢の4駅にスイッチバックが設けられたとのこと。

 Wikipediaによると、駅の主な変遷は以下のとおり。

 明治32.5.15  赤岩信号場設置
 明治42年.6.12  構内で列車脱線転覆事故が発生
 明治43.10.13  赤岩駅となる。旅客の取り扱い開始
 昭和59.12.1  無人化
 平成2.3.10  スイッチバック廃止。現在地に移転
 平成24.12.1  冬期全列車通過となる(12月1日から翌年3月25日)
 平成29.3.4  通年通過駅となり、営業休止
 令和3.3.12  廃止

 なお付近にあった赤岩集落は、対岸のイラ窪とともに1980年代の半ばには相次いで無人となったとのこと。また有人駅だった当時にはプラットホーム北側に鉄道関係者用の住宅もあり、駅の無人化とともに廃止されたという。

 訪問は北東の高台にある大平集落方面より。最近の地形図では駅跡までの道は破線で記されているが、実際は四輪車で訪れることが可能。
 スイッチバック廃止前の駅付近には、プラットホームの跡などいくらかの痕跡が残されている。
 集落跡の宅地は線路より南にあり、このうち屋敷跡と廃屋を確認。線路より北に墓地(水戸氏)が見られるが、集落に関連するものと思われる。なお昭和22年の航空写真ではさらに西側にも家屋と農地が見られるが、後になって知ったためこの付近は未確認。

 


写真1 スイッチバック廃止以前の駅跡

写真2 
写真1にて

写真3 同。「福島方面」と見える

写真4 同。石仏

写真5 スイッチバックのトンネル(写真1奥方向)

写真6 屋敷跡

写真7 浴室跡

写真8 小便器

写真9 廃屋

写真10 墓地

 

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