◆嬉ヶ沢(うるしがさわ)
所在:飯豊町手ノ子(てのこ)
大字手ノ子の南部、嬉ヶ沢(最上(もがみ)川二次支流)の上流部にある。 八幡太郎義家(源義家)が合戦の後にこの地に逃げ込み、ヌルデの古木の洞に隠れた。安倍貞任の軍勢がこの沢を隈なく探し、この木の洞を探そうとしたところ、中から鳩が三羽飛び立った。「鳩のいる所に人はいない」と立ち去り、危うく難を逃れ「やれうれしや」と仰せられたことから、この沢を「うれしが沢」と呼ぶようになった。 なお「小沼沢の西、漆ヶ沢(※)に二軒の民家がある」との前置きがあり、少なくとも近代においては2戸が暮らしていたことが分かる。 ※ 表記ママ、「漆」に「うるし」のルビ
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(写真1 小沼沢方面からの道) |
(写真2 落合方面からの道) |