◆木川(きがわ)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「荒砥」(昭和22.3)を使用したものである
所在:朝日町白倉(しらくら)
地形図:太郎/荒砥
形態:川沿いに家屋が集まる?
標高:約380m
訪問:2017年11月
大字白倉の北東部、朝日川(最上(もがみ)川支流)沿いにある。
町史によると、旧来より2戸が生活していたが、昭和15年に寒河江営林署が立木(たてき)より木川まで林道を開鑿し、翌年木川事業所を開設。疎開者や戦災者が移住し伐木・製炭事業に従事、戸数も急増したという。最盛期で22戸56人。昭和35年電灯導入。石油やガスの普及とともに薪や木炭の需要が激減し、営林署の事業所は廃止。耕地もなかったため伐木や出稼ぎによる生活を余儀なくされ、昭和40年代になると離村者が相次いだ。当地にあった立木小学校木川分校は、昭和24年4月開校、同46年閉校。以下は児童数の推移。
年度 |
昭和34 |
昭和35 |
昭和36 |
昭和37 |
昭和38 |
昭和39 |
昭和40 |
昭和41 |
昭和42 |
昭和43 |
昭和44 |
昭和45 |
児童数 |
25 |
25 |
22 |
22 |
22 |
16 |
8 |
9 |
7 |
4 |
1 |
1 |
また「角川」によると、木川ダムは昭和33年完成。
かつての住居がどこに分布していたのかが分からず、県道沿いを中心に地名表記付近を見て回ったのみ。石造物が集められている一角(写真2-4)や学校跡を確認するにとどまった。
|