◆桐内(きりない)

※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「米内澤」(昭和29.3)を使用したものである
所在:北秋田市森吉(もりよし)
地形図:阿仁前田/米内沢
形態:川沿いに家屋が集まる
標高:約130m(水面は約150m)
離村の背景:ダム建設
訪問:2016年5月
大字森吉の最西部、小又(こまた)川(阿仁(あに)川支流)沿いにある。現在の森吉山ダムの堤体付近。
資料『森吉山ダムのふるさと』『ダムに沈む「むら」』および『秋田・消えた村の記録』によると、平成3年から5年にかけ森吉山ダム建設により18戸(羽場6・吉田6・涌坪4・石崎1・織山1の各家)が離村したとのこと。
集落の3分の2ほどは堤体の前方に当たるものの、遠方からの目視で痕跡は確認できず。堤体下に設けられた道路も、橋以東は往時のものではないよう。ダム管理支所の敷地内には集落の絵地図の碑(写真3)があり、往時の家々の分布の様子が窺える。また集落内にあった石仏・石塔類は向様田付近にある十四合同神社に集められ、他の集落の石造物とともに並べられている(写真4-6)。
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