戻る 前へ 次へ 市町村選択ページへ 都道府県選択ページへ トップページへ

 

◆七曲台(ななまがりだい)



※ この地図は、国土地理院発行の1/50,000地形図「羽後和田」(昭和41.4)を使用したものである

所在:秋田市河辺戸島(かわべとしま)
地形図:羽後和田/羽後和田
形態:台地に家屋が散在する
標高:約40m
訪問:2018年5月

 

 大字戸島の北東部、岩見(いわみ)川(雄物(おもの)川支流)左岸側の台地にある。
 資料『戦後開拓のあゆみ』によると、戦後の開拓集落で昭和21年に地元出身者を主体に10戸が入植。当初は自給食糧の生産が中心であったが、昭和31年頃から酪農開始、同32年頃からタバコ・陸稲・蔬菜などを生産した。刊行当時(昭和48年)で6戸が定住
。酪農は進展せず1戸に留まっている。
 また町史によると、昭和57年新秋田空港の開港に伴い「臨空工業団地」の建設地となり、同年より翌年1月までの間に開拓地大半の用地買収が行われたとのこと。刊行当時(昭和60年)において、開発途中であることが窺える。

 さらに資料『秋田・消えた開拓村の記録』での聞き取りによると、10戸はそれぞれ早川・船木・菊地・安井・鈴木・水戸・星野・相沢・志田・藤田の各氏。早期離農者の跡地に高田・岡根の各氏が入り、のべ12組であったとのこと。昭和58年、6戸が新たに造成された住宅地に移転し無住となったという。
 現地は工業地帯となっているが全域に工業施設が建ち並んでいるわけではなく、空地も多い。地内の七曲台公園(写真3)や、七曲台運動公園(写真4)にその名を残している。

 


写真1 地内の風景

写真2 同

写真3 公園

写真4 運動公園

 

戻る 前へ 次へ 市町村選択ページへ 都道府県選択ページへ トップページへ