◆正覚(しょうかく)
所在:一関市川辺(かわべ)字正覚・中里(なかさと)字山崎(やまざき)
旧市域の東部、北上(きたかみ)川左岸にある。現在の一関遊水地(第1遊水地)内。現在の大字の領域では東部が川辺、西部が中里となっている。 遊水地内で耕作をしている方の話によると、もと8軒。当地を含めた一帯の集落では、養蚕と農業(畑作)が主な生業で、現在と異なり水田よりも畑が多かったという。川沿いは氾濫による被害がある反面良質の土壌が堆積するため、畑作に適していた。商品作物として、人参・ゴボウ・菜種・小麦などを栽培。移転先については住宅の建設の話もあったが、結果としては銘々に移転することとなった。現在水田等の通い耕作に訪れているのはほとんどがかつての住民とのこと。 1970年代の航空写真では、まとまった3軒とやや離れた1軒の家屋が見られる。現在は道路が大幅に改修され整備された水田が広がるのみで、往時の痕跡は皆無。細谷の南端付近には揚水機場が設けられているが、ここにはどういう経緯か正覚バス停の標識柱が置かれている(写真2)。
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![]() 写真1 集落跡付近 |
![]() (写真2 揚水機場に置かれた正覚バス停標識) |