◆高森(たかもり)鉱山
※ この地図は、国土地理院発行の1/50,000地形図「青森東部」(昭和22.6)を使用したものである
所在:七戸町(大字なし)
地形図:田代平/青森東部 形態:川沿いから斜面にかけて家屋や施設が集まる
標高:約300〜400m
訪問:2016年5月
村の西部、大坪川の上流部にある。
村史には「この鉱山については何一つ資料がなく不明であるが、一説には大正年間から操業していたとの事である」とある。同書の引用する『東奥年鑑』(昭和14年度版)によると、鉱業権者は高森鉱山株式会社、産出鉱物は金・銀・銅とのこと。また当地にあった高森鉱山分校は、昭和15年に坪小学校の分教場として開校。昭和19年閉校し、上北鉱山小学校(当時上北鉱山国民学校)に統合。
訪問は青森市方面より。県道242号から高森林道が分岐しており、高森橋の先でいくらかまとまった遺構が見られる。また松ヶ沢の分岐付近の左岸側には等高線が緩くなった場所があり、ここにも建造物が多数集まっていたよう(写真16-23)。県道・林道の分岐より下流にも施設等があったようだが、左岸側は橋が流失しており未訪問。右岸側は痕跡なく、学校跡も特定できず。神社跡・坑口方面は未訪問。
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