◆八森(やつもり?)
※ この地図は、国土地理院発行の1/50,000地形図「平沼」(昭和41.9)を使用したものである
所在:六ヶ所村平沼(ひらぬま) 地形図:平沼/平沼
異表記:八ッ森・第二平沼
形態:平坦地に家屋が集まる
標高:約40m
訪問:2016年5月
大字平沼の西部にある。
村史より、当地の戸口の推移は以下のとおり。
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昭和35 |
昭和40 |
昭和45 |
昭和50 |
昭和55 |
昭和60 |
平成2 |
戸数 |
28 |
25 |
35 |
40 |
23 |
23 |
23 |
人口 |
113 |
122 |
140 |
134 |
(※1) |
91 |
101 |
※1 本文では10とあるが、明らかな誤り
当地は北部上北機械開墾事業(※2)によって開拓された集落のひとつ。戦後の緊急開拓事業の行き詰まり・アメリカからの輸入農産物による畑作農業の不振・昭和28・29年の大凶作などにより疲弊した農家への対策であった。当初は作物の栽培と乳牛の飼育を行う混合農業を計画していたが、入植初期の主な作物である菜種・大豆・小豆・ジャガイモは不振であったとのこと。
最近の地形図でも多数の建物が記載されているものの、現在は廃屋が僅かに残るのみで一面の草地となっている。「東北防衛局管理用地」の看板(写真12)が至る所に置かれ、移転はこれに伴うものか。
※2 人力中心であった従来の方法と異なり、機械により短期間に農地の造成を行い営農の安定化を図るもの。昭和31年より実施
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