◆中土場(なかどば)
※ この地図は、国土地理院発行の1/50,000地形図「佐幌岳」(昭和53.2)を使用したものである
所在:新得町トムラウシ
地形図:岩松/佐幌岳
形態:川沿いに家屋が集まる?
標高:約270m
訪問:2013年6月
字トムラウシの南部、十勝川沿いにある。
『新得町百年史』によると、王子製紙によって森林開発が行われた際の事業拠点であったよう。そもそもは下流の岩松(いわまつ)に拠点が置かれていたが、岩松ダムの建設に伴い中土場に移転、昭和16年頃からは飯場が設けられた。また当時の森林軌道の終点(起点は貯木場のある屈足(くったり))でもあり、木材搬送の重要な役割も担っていた。戦後森林は営林署の管轄となり、昭和25年度には「十勝上川森林鉄道」が屈足‐中土場間で開通。昭和27年度には二股まで延長(一部未敷設であったが、翌年全面開通)。昭和40年廃止され、翌年には全て撤去された。なお昭和31年に上岩松発電所が完成している。
地図画像を見る限り一部は畑(もしくは牧草地)に転用されたようだが、現在はその名残と思われる広い平坦地(「山崎牧場」とある)が見られるのみ。
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