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◆分遺瀬(分遣瀬)(わかちゃらせ)

 

※ この地図は、内務省地理調査所発行の1/50,000地形図「昆布森」(昭和21.11)および国土地理院発行の同地形図(昭和47.2)を使用したものである

在:釧路町仙鳳趾村(せんぽうしむら)字分遺瀬
地形図:仙鳳趾/昆布森
異表記:分遣瀬
アクセント:ワカチャラセ
形態:海沿いに家屋が集まる(旧集落)
離村の背景:海岸の侵蝕
標高:約30
m(現在は約110m)
訪問:2013年6月

 

 大字仙鳳趾村の南部、太平洋沿いの海岸にある。現在は道道沿いの高台に移転。
 隣接する賤夫向の方の話によると、分かるもので3軒、さらに前には5軒くらいが海のそばで昆布漁をして暮らしていたという(町史では7、8戸)。浜が侵蝕されたことにより宅地に危険が及び、現在地に移転したとのこと。現在も拾い昆布漁が行われ、浜で集められた昆布はモノレールで上まで運搬されている。また在住者によると移転は昭和53、4年。現在移転地にある家は2軒だが、常住のものは1軒。
 町史によると、地名解釈は『「ワッカ」(水)・「チャラセ」(小川が斜面で急流をなし、飛沫となり滑り落ちる)』。
 現在も浜の近くに家屋や物置が残り、往時を偲ばせる。
 表記については「分遺瀬」と「分遣瀬」との間で揺らぎがあるが、ここでは町史および現地の看板を典拠とした。なお「角川」や諸地図サイトでは「分遣瀬」の表記を採っている。

 


写真1 看板

写真2 家屋と海

写真3 物置とレール

写真4 浜への降り口

 

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