は・た・け(畑)

 僕は、信仰を持って生きている。だからこそ、信仰と実際の生活が別物ではいけないと思っている。神様の愛を語るならば、人を愛することをしなければ意味がないと思っている。難しいんだが、信仰を実践して生きていきたいと思っているのだ。
 聖書に「飢えた人にあなたのパンを裂き与え、さまよう貧しい人を家に招き入れ、裸の人に会えば衣を着せかけ、同胞に助けを惜しまないこと。」とすすめられている。
 僕は牧師として、これらを実践したいと思っているのだ。
 ある時、ある会社を経営している(クリスチャンじゃない)社長に「人助けをしたいなら、自分に力をつけてからするべきだ。」と見下した視線を向けられショックを受けたことを思い出す。
 辛い経験だったが、自分のできることをもう一度考えるきっかけとなったと思う。今は、助けが必要な人と関わる時、その人を教会に居候させながら、食事と寝る場所を提供し、相談にのる。そして、ハローワークに就職活動に行くことをすすめている。就職が決まりアパートを借りて自立するまで見捨てない。これが僕が手伝える最大限のことだと今は思っている。
 さて、そんな僕たち夫婦の大きな悩みの一つが食費だ。そしてベーコン&キムチ作りでも書いたが、彼らの就職するまでの暇な時間の使い道の問題、また彼らの老後を見据えた時の受け入れの問題などを考えると、農業は大きな可能性を秘めているように思うのだ。
 去年は、教会の屋上に家庭菜園をやってみた。一度使った土の疲弊度は予想を大きく外れすぐ二回目の苗を植えられるものではなかった。そこで年間通して使える場所を求め、父の田んぼの一部を使わせてもらうことにしたのだ。
 ししとう、トマト、かぼちゃ、ピーマン、なすび、とうもろこし、きゅうり。試行錯誤しながら、腕を磨いていこうと挑戦中。
 愛を実践するために、神様は僕に力をくれる。誇るよりも感謝を!
 主の恵みを感じることのできる畑になればうれしいな。